リハビリ開始
入院して2~3週間目頃でしょうか、リハビリ開始となりました。
炎症を抑える治療は継続していましたが、おさまったかどうかはわからない。これはMRIを撮ってみないとわからない部分になります。
でもそろそろ開始しましょうということでスタートとなりました。リハビリが開始しただけで、一歩進んだ気持ちになったのを覚えています。
それまでずっとおとなしく寝そべっていたニッパーさん。
リハビリを開始したら、なんだか少ーしだけ元気になったような気がします。
この頃は、右後ろ足にちょっと反応が出るようになっていました。
ちょっとぴくっと動いたり。
左後ろ足は変わらず全く動かない、力も入っていない状態でぷらぷらでした。
リハビリ内容は以下の通り。
先生やスタッフさんが1日3回行ってくださいました。
【マッサージ】は足の筋肉をもみもみ。
【自転車こぎ】はその名の通り、自転車のペダルを漕ぐようにグルグルと回してあげます。
【肉球への刺激】は痛覚に刺激を与えます。肉球をぐーっと押すと、犬は違和感を覚えて足をグッと自分の方へ引き寄せます。そうやって神経と筋肉に刺激を与えます。が、ニッパーさんは神経質なところがあるもので、先生もそこはわかってくださっていて、なんか嫌なことをされると他のことにも影響すると言いますかテンションが下がると言いますか…なので、これは毎回ではなく、できそうな時にだけしてくださっていたそうです。
私的になるほどな~と思ったものは【タオルで腰部分を支えて足裏を地面につける】でした。
足裏を地面について(つけさせて)立たせるようにサポートすることだけでもリハビリとなるそうです。
その状態をキープすることにまた効果があると。
この頃のニッパーさんは、右後ろ足は少しは反応するようにはなっていましたが、まだぷらぷらで、腰をタオルで支えても足裏ではなく、足の甲が地面についてしまう状態でした。
それを人間の方で足裏が地面につくように導いて、その状態をキープさせる。
普通、足の甲が地面につくことってないじゃないですか。
ぷらぷらな足はかわいそうだったけど、でも、足裏ここだよ!ここを使って立つんだよ!と面会に行って私もやってみた時、そんなことを思いながらやっていました。
その後、老犬介護のサポーターで足首を固定して足裏が地面につくようにサポートするものを発見!
やはりシニア犬の介護と同じ様なサポートが必要なんだなと思って、先輩方の情報から何か使えるヒントがあればいただこう!と改めて思ったりしてました。
このタオルで腰を支えることによって、ニッパーさんは前足歩行を覚えました!
それからはスタッフさんが支えると、病院内をぐるぐると前足でひたすら歩き回ったそうです。
おしっこもおむつではなく、タオルで支えられた状態で、トイレシートの上でするようになったそうです。
こういうことがとっても嬉しくて!
少しずつでもできることが増えていく。
一歩前進したようで、リハビリ頑張ろうと改めて思った瞬間でした。
ただ、歩き回る楽しさを思い出したニッパーさん…この頃からケージから出せ!とアピールを始めたそうです(笑)
歩くリハビリを始めた頃から、たくさんついていた肉球の角質はだんだんとなくなっていきました。
犬の車いすも考えました
タオルで腰を支えられながら前足歩行を始めたニッパーさん。
犬の車椅子があった方がいいかしらと購入の検討を始めました。
調べてみると、たくさんの車椅子工房が全国各地にあってビックリしました!
通販でもいろいろな安いものから高いものまで売っています。自分でサイズ調整ができるものもあり。
でもうちは買うならば、やはり大きさやサイズなどは実際に工房の方に測ってもらって、調整してもらえるところがいいかなぁと。
ちょうど宮城県内に車椅子工房がありました。
宮城県利府町:犬用くるまいす・チビ太の車いす
病院の先生も紹介したことがあるらしく、もし作るなら、実際に合わせて調整できるところがいいよと仰っていました。
ただこの頃のニッパーさん、タオルで支えられながらもだいぶ歩くようになっていました。まだ足の甲がついてしまいますが、それでも頑張ってリハビリしてくれていました。
車椅子購入にあたっていろいろと車椅子だけに限らず情報を調べましたが、犬は車椅子に乗ってしまうと自分で足を動かすことをやめてしまうかも、という考え(情報)に私は辿り着きました。
人間は考えることができます。例えば「足が動かない、歩けるようにリハビリ頑張ろう!足をこうやって、この部分を動かすようにしよう!」などと考えてリハビリに励むと思います。
でも犬はそんなことを考えません。例えば足が動かないなら動かない状態でどうにかするそうです。動かない足をわざわざ動かそうと思わず、動く部分だけを使う。ここが人間との違いですよね。
※ちなみに下半身麻痺になってしまった犬の動画を見つけたのですが、動く前足だけを使って、動かない後ろ足は引きずるようにして進んでいる状態でした。
車椅子を使って、歩けなかった子が楽しそうに歩いたり走り回っている姿はとても感動します。
でも、ニッパーさんは今サポートしてもらいながら頑張っている最中です。まだ歩けないと決まってない。これからの伸びしろがあります、絶対。
歩けない子が車椅子を見ただけで喜んで、早く着けてくれとアピールして、着けてもらって走り回ってる姿を見ては良かったね~!と涙が出てきます。
ニッパーさんも車椅子に乗ったら、喜んで爆走しそう!その姿も見たい!
でも、毎回車椅子を強請られるようになったら?せっかく今リハビリを頑張っているのに、自分で歩こうとしなくなるのでは?
葛藤しました。
また楽しそうに爆走しているニッパーさんを見たい気持ちはもちろんある。
でも、まだ歩ける可能性を秘めている内は、車椅子の購入は見送ることにしました。
まだリハビリを始めたばかりだし、リハビリを頑張ってくれている。病院内を楽しそうにぐるぐる歩き回っている時もある。
ニッパーさんの可能性を信じることにして、車椅子は、もう歩けない、となった時に購入することにしました。
ここら辺の判断はとてもデリケートな部分ですし、その子の状態にもよると思います。もちろん違う考えの方もいらっしゃると思います。
愛犬のためにも、ご自身のためにも、納得いく判断が一番ですよね。
私なりの考察を述べさせていただきました。
胸水はたまったままキープ、酸素室をレンタルする
前ほど呼吸が荒い時はなくなってきましたが、胸水は変わらず溜まったままキープ。
相変わらず酸素室に入って過ごしています。
ですが、ここは病院です。ずっとニッパーさんだけが占有しているわけにもいきません。
というわけで、酸素室をレンタルすることになりました。
酸素室という存在も初めて今回知ったわけですが、なんと仙台市泉区泉中央に犬の酸素室をレンタルできる会社がありました。
テルコム酸素ハウスのレンタル 正規代理店:有限会社イーストワークス
すぐに病院に設置していただきました。
ちらほらと退院の話もでてきていまして、退院したら酸素室は自宅に移動して設置する予定です。
ちなみに酸素室レンタルは、呼吸がしづらいシニア犬や病気のわんちゃん等がいらっしゃるお宅でもレンタルされているようです。
貧血は若干回復傾向、肝臓の数値は変わらず
定期的に血液検査をおこなっていました。
貧血は少しずつ回復してきて、輸血をすることにはならないところまでこれてやっと一安心できました。
肝臓の数値は変わらず桁外れなやばい数値が出ています。
それから
以下の点から退院となりました。
うちはフルタイムの共働きなので、長時間の留守番ができないと厳しいです。
もしニッパーさんが寝たきりの状態になってしまったら今の仕事はやめるつもりでしたが、だいぶニッパーさんがリハビリ等を頑張ってくれたので、仕事は継続することにしました。
ただ歩行に関してはまだまだこれからです。
散歩の仕方も今までとは変えないといけません。でもそこは人間の頑張りですね!
引き続きみんなで頑張っていきます。