ニッパーさんの長期入院生活【前半】いろいろな病気が併発する【犬の下半身麻痺③】

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ニッパーさんの長期入院生活【前半】いろいろな病気が併発する【犬の下半身麻痺③】
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セカンド・オピニオンで【脊髄梗塞】だろうと言われる

前回の記事でも書きましたが、お世話になっている病院(入院先)は椎間板ヘルニアに詳しい病院でした。
病院の院長先生が長らく椎間板ヘルニアの治療・手術に携わってきた方だそうです。
院長先生とおつき合いのある東京の詳しい先生にセカンド・オピニオンとしてMRI画像を見ていただいたところ、これは【脊髄梗塞】だろうとのことでした。

脊髄梗塞でも今治療していただいている処置内容が変わることはありません。
手術はせず、とにかく炎症を抑えていくことにつきます。

病院ではおむつ生活

ニッパーさんはヘルニアで言うところのグレード3状態。
起立不能だけど、自分で排泄はできる。
排泄ができなくなるとグレード4になるそうです。
自分でおしっこはできると聞いて、ホッとしたのを覚えています。
でも結局は自分で立てないので、病院ではおむつ生活となっていました。

元気な時はおむつなんてもってのほか!という感じだったニッパーさん。
動けないからじっといつでも寝そべって、おとなしくおむつをしている姿を見るだけで悲しくなりました。

自分で向きを変えづらい、筋肉が落ちていく…

ニッパーさんは通常、病院内のケージで過ごしていました。
面会に行くと診察室の一つを面会部屋にしてくださり、そこでゆっくり一緒に過ごしていました~有り難かったです。

この頃ニッパーさんは寝そべってばかりで、前足を動かすでもなく、あまり動きませんでした。
動く時は向きを変えたい時くらいだったと思います。
でもそれもたどたどしくてぎこちなくて、見ているこっちはハラハラと不安でたまりませんでした…頑張っているけど向きを変えられないで終わることも多々あり。
どういう風に手助けしていいのかもわからず、その時はいつもスタッフさんを呼んでお願いしていました。

面会時、いつも高反発マット&背もたれとして使う小さなローソファーを準備してくださっていました。
高反発マットはシニア犬の介護でもよく使われており、寝返りがしやすい、床ずれ防止に役立つ等の効果があります。
ローソファーの背もたれは、寝返りを打つ時に役立ちます。
ケージにいる時は四方を囲まれているため、その壁を使ってどうにかこうにか向きを変えているとのことでした。

高反発マットを見た時、もしかしたら、介護のようなお世話が必要になるのかもしれないと思いました。
年齢を重ねてのお世話だったら喜んで介護します。
でもニッパーさんはまだ4才、と言うか、入院中に病院で4才の誕生日を迎えたばかりでした。
なんだか悲しくなったけど、でもまた歩けるようになってほしい!
でも、もしもの場合はサポートできるようにと、老犬介護についても情報を集めることにしました。
何かお世話をする上でヒントになるようなものがあるかもしれないですしね。

ヒント

神経質なところがある性格なので、病院ではあまり寝ていなかったのかもしれません。
面会に行くとすぐ寝てしまい、寝ている姿ばかり見ていた気もします。

寝ている時は、足や尻尾が少しでも動かないかなと凝視していました…期待を込めて。
少しでもいいから動いてくれ!といつも見ていました。
動かないので、どんどん筋肉が落ちていきました…目で見てもわかるくらい。
足と背中の筋肉は、本当にあっという間になくなってしまいました。

足を地面につかないからか、筋肉と反比例して、肉球の角質はどんどんついていきました(特に何もしないでいいそうです)。

ステロイドの点滴や錠剤いろいろ

MRI検査をした日からステロイドの点滴が始まりました。
おとなしく腕に管を刺しているニッパーさん…頑張っていました。
でも液漏れしてしまったりと…痛々しい姿が辛い。

先ほども書きましたが、神経質なところがあるニッパーさん。
入院生活はじめの頃は、ごはんを全く食べませんでした。
ごはんを食べないと、薬(錠剤)を与えられない。
とにかくおやつでもいいから何か食べてもらおうと必死でした。
食べない内は点滴で栄養を摂ってもらうということで、背中のお尻側の方の毛を剃って、そこから点滴をしていました。
その後ロイヤルカナンのクリティカルリキッド(流動食)をどうにか飲むようになり、だんだんと固形物も食べてくれるようになりました。

酸素室に入る、水素吸入もする

治療に併せて、ニッパーさんは水素吸入もしていました。
水素はメリットはあってもデメリットはないという、やっていて損はないもの。
水素の効果については賛否両論あるようですが、とにかく効果がありそうなものは何でもやろうと思っていたのでお願いしました。
効果としては、疾患の原因となる活性酸素の除去や、病気や疾患の予防・改善など多々あります。

はじめは水素吸入のために酸素室に入っていました。
酸素室は密閉状態が高いので、効率よく水素を吸入できます。

水素

いつの頃からか、ニッパーさんの呼吸がだんだんと荒くなり、はっはっと苦しそうに呼吸している時があるようになってしまいました。
それからは水素吸入だけでなく、呼吸を楽にするために酸素室を使用するようになりました。
酸素室に入ると、やはり呼吸が楽になるそうです。
それからは、通常のケージではなく酸素室で過ごすようになりました。

乳び胸発症

呼吸が荒い時があるのでレントゲンを撮ったら、【胸水】がたくさん溜まっていました。
MRI検査の時に少し胸水があるようだとの話はあり様子見していましたが、それが増えたということになります。

仕事中に電話がかかってきていて、急いで折り返すと、溜まった水を抜くために針を刺してもいいかどうかの確認でした。
こういった処置は飼い主に確認してからになるそうです。

処置は、麻酔なしで水が溜まっている部分に針を刺して、水を抜くという処置になります。

抜いた水が真っ白だったそうです。
この水の色によって【乳び胸】だとわかりました。

【乳び胸】とは、リンパ管より漏出した乳白色のリンパ液が何かしらの原因で胸水として溜まる病気です。
症状としては呼吸困難などが挙げられます。

ニッパーさんの胸にはこの白い水が大量に溜まっていたそうです…呼吸が荒くなったのは、この胸水によって肺を圧迫されたからだったのです。

この【乳び胸】という病気も稀な病気だそうです。
胸部にあるリンパ管が損傷したり、腫瘍によって起きます。
ニッパーさんの場合は、原因不明で発症してしまいました。

水を抜きましたが、この後、また溜まってきてしまいました。
また大量に溜まってしまったら水を抜く処置が必要ですが、この状態が繰り返すようになると問題とのこと。
ニッパーさんはまだ若いので、何度も繰り返す時は手術した方がいいかもとのことでした。

先生もいろいろ調べてくださって、手術をするならば、成功率の高い&術後の経過が良好な腹腔鏡手術がいいのではとのことでした。
腹腔鏡手術の権威の先生が他県にいらっしゃるそうで、開腹手術との成功率が違うそうです。
開腹手術では手術をしたのにまた発症・また手術となる場合もあるとのことでした。
それよりは一度で効果がある病院でお願いした方がニッパーさんの負担にもならないですしね。
その場合は県外(神奈川県だったかな?)とのことでした。仙台では対応できる先生がいないそうです。東京から仙台へ診察で来ている先生(他病院)ならばもしかしたら手術ができるかもとのことでしたが、その場合は腹腔鏡手術ではなく、開腹手術となるそうです。
おなかを全部開けたのに原因の場所が見つからなかったということになるよりは、傷痕が小さい&術後経過良好な腹腔鏡手術がいいと思い、繰り返す時は紹介状をいただいて県外の病院へ行こうと決めました。

決める

まずは随時レントゲンを撮りながら、水の溜まり具合を経過観察していくことになりました。

肺炎発症

実は乳び胸に隠れて見えづらくなっていましたが、肺炎も発症していました。
呼吸がしづらそうだったのは、乳び胸と肺炎の両方からだったのかもしれません。

貧血発症

ニッパーさんが貧血になってしまいました。
今まで貧血だと言われたことはありません。原因不明です。
赤血球の数が本当に少なくなってしまって、最悪の場合、輸血が必要だと言われました。

うちにはレイくんがいるので、最悪の場合に備えて、ニッパーさんとの血液のマッチングを調べてもらいました。

レイくん→ニッパーさん、可能
ちなみにニッパーさん→レイくん、可能

結果、お互いに補え合えることが判明!

でも輸血をしないですむことが一番です。
貧血についても経過観察していくことになりました。

肝臓の数値が高くなる

これはおそらくステロイドの影響だと思われますが、そうだとも言い切れないそうです。
おそらくはそうだろうけども。
肝臓の数値についても経過観察していくことになりました。

それから

次から次へといろんなことが起こって、毎日ジェットコースターのようでした。
病院から電話がかかってくるだけでひやひや・どきどき。

経過観察なものがたくさんあるけど、でもこれを乗り越えていかねばならない!
私にできること・良さそうなことをやろうと思って、開運&ヒーリングミュージックをYouTubeで聴いたり、神頼みでお守りを買いに行ったりしました。
※神社やお守りについては別記事でまとめる予定です。

番外編:辛い時は見ない&書き出しセラピー

実はこの頃、歩いているよそ様のわんこの姿を見ることがとても辛かったです。
例えば車の運転中に見かけるだけでも見たくないと思ってしまっていました。
どうしてもニッパーさんと比べてしまって。。。
なので、犬友達と交流していたSNSは一旦中止することにしました…どうしても見れなくて、精神的にとても辛くて悲しかったのです。

辛くて悲しい

でもね、結果、そうして良かったです(お友達にはご心配おかけしました)。
辛い時は見ない方がいいです。思い切ってやめてみる、大事!
つき合いがあるから…とか、話題についていけないから…とか、考えなくていいと思います。
目に入らないだけで、自分の心は思ったよりも凪いで、整えることができます。

見るなら全然関係のないものを見て、少しでも自分の気分が上昇したり癒されたりするものを見た方が絶対良い!ちなみに私は絶景・美味しいもの・イケメン(BE:FIRSTとか)(笑)を見たい時に見てました。
しかもSNSをやめると、時間がたくさんできました!それだけ時間をとられていたという証明でもありますが、その空いた時間を好きなように使えることは何だかお得感(笑)があって良いですよ!今まで時間がないと追いやっていた作業等をやれて、それによってタスクをこなした充実感が味わえました。

【SNSをやめる】ことは、だいぶハードルというかレベルが高い方かもです。
制限できる方は少しずつから始めてもいいかもですが、私はもう切羽詰まってしまったのでやめることができました。

制限もなかなか難しい、でももやもやしていろいろ考えてしまう、という方にはお手軽な【書き出し】がおすすめです。
自分の思うがままに紙に書く、もう何でも!どんなことでも、どんな気持ちでも、言葉にはなかなか出せないようなことだってOK!だって、誰にも迷惑かけないし、誰かに見せるでもないし、もう思う存分に書いてしまいましょう!
私はPCでエクセルやメモ帳等にひたすら入力したりしてました…場合によっては会社でも(笑)
紙の場合は書き終わったものをビリビリに破いてもすっきりしますよ!シュレッダーでもいいし、なんだったら燃やしてもOK!

書く

頭の中で考えるよりも、書くことによって整理されたり、気分がすっきりします!
自分のことなのに、思ってもいなかったことがわかったりすることもありますよ!
ぜひお試しあれ!

実は私、心理学やコーチングなどを学んできまして。
【書き出し】は初歩的なセラピーでもあります。
ぜひね、鬱々とした気持ちを溜め込む前に、溜め込んだ後でも、試してみてほしいなと思います。

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